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売り上げV字回復11億円超・日本農業大賞で喜びダブル/船穂ぶどう部会
日本農業大賞の祝賀会で意欲を新たにする浅野部会長
JA晴れの国岡山・船穂町ぶどう部会は、2022年産のブドウの販売で11億1600万円を売り上げました。3月6日にはコロナ禍で1年越しの第51回日本農業賞大賞(集団組織の部)受賞の祝賀会を開き、生産者や関係者が二重の喜びに、今年の生産に勢いをつけました。
22年産は農家100戸が約30㌶で栽培し、368㌧を出荷しました。平均単価はギフトや輸出需要を追い風に㌔3027円と好調。農家1戸当たり平均1100万円を売り上げ、生産性の高さを裏付けました。
同部会は、全国一の「マスカット・オブ・アレキサンドリア」の加温栽培産地。ただ、種なし品種の人気に押され、2009年には販売額が5億円台まで激減していました。「アレキ」で培った技術を「シャインマスカット」に活用し、5月下旬から9月まで出荷する極早期加温栽培を軸に、10年余りでV字回復を遂げ、10億円の大台を突破。産地の再興を果たしました。
祝賀会には生産者をはじめ関係者43人が出席。JAの石我均組合長は「130年余りの歴史と伝統を積み重ねた高品質産地を将来につないでいこう」と激励しました。倉敷市の伊東香織市長は「船穂産マスカットは地元の誇り。海外を視野に名声を高めてほしい」と期待を寄せました。浅野三門部会長は「関係機関と協力し、さらなるブランド力向上に努めていく」と意欲を新たにしました。