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定年帰農者を新たな担い手に/浅口果樹出荷部会
桃園地で冬季せん定について営農指導員から学ぶ受講生ら
JA晴れの国岡山浅口果樹出荷部会は、行政と連携して桃づくりセミナーを開いています。定年帰農者を対象とし、新たな担い手の育成や地域農業の振興を目指します。今年度は13人が参加し、1年間で栽培管理や苗木の植え付けなど、座学と実習を通じて学びます。
同部会は浅口市、里庄町の桃農家140人が「白鳳」「清水白桃」「おかやま夢白桃」を主力に栽培しています。瀬戸内海の温暖な気候に恵まれ、桃栽培は明治初期から100年以上の伝統があります。2008年から糖度センサー付き選果機を導入するなど生産拡大を図ってきましたが、生産者の高齢化や後継者不足で廃園も増えつつあります。そこで18年度から、市や町と井笠農業普及指導センター、JAが協力し、定年退職後の桃生産希望者を対象の「日曜ももづくりセミナー」を2年ごとに開いています。即戦力として早く生産技術を習得でき、これまで9人の選果場出荷につながっています。
22年度は年間6回の講座を開講。桃園地での摘果から栽培管理や苗木の植え付けまで、年間を通じて基礎から学びます。12月中旬にはJA営農指導員が、生産効率や高品質を目指した冬季剪定による開心自然形の実習を実施しました。
参加者は「具体的な栽培技術が学べ、定年後、即収入につながるのが魅力」と話しました。
JA担当者は「次世代の担い手として産地を盛り上げる人材になってほしい」と期待します。