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リンドウ107万本、過去最高の販売実績/新見花卉部会
収穫の終わったほ場に山本常務を案内する奥山部会長(左)
JA晴れの国岡山新見花卉部会は、今年のリンドウの出荷本数が過去最多の107万本となり、過去最高の6400万円を売り上げました。同JAが2018年に整えた共同選花場が出荷拡大を後押。担い手も順調に育ち、シーズンを通して安定した収量を確保しました。
今年は25人が約4㌶でリンドウを栽培。うち20㌃以上の作付け農家が4人に増えました。JA共同選花場が選別・箱詰めを一手に引き受け、機械による全自動化で日量3万5000本の処理能力を発揮。大阪、岡山、広島、兵庫、京都の各市場の需要に応え、1本当りの単価は前年比17%高の60円と堅調でした。
若手の相次ぐ参入も産地に活力をもたらしました。今年も2人が新規栽培を目指して奥山亮部会長の元で知識や技術を習得中で、「先輩や同僚と仲良く地域に打ち解けられる生産者になりたい」と意気込みます。
11月中旬にはJAグループ岡山のテレビ番組「笑味ちゃん天気予報」でJA役員が奥山部会長らと元気な産地をアピールし、次作に向けて生産拡大と仲間づくりを呼び掛けました。
奥山部会長は「先輩が築いた土台があって今の自分がある。次の人に渡し、産地を大きくして恩返ししたい」と力を込めます。営農担当の山本日吉司常務は「選花場の整備や生産資材の高騰対策などで生産を下支えし、早急に1億円産業にしたい」と展望します。