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柿「西条」出来上々/津山統括本部・真庭統括本部

 

柿「西条」の選果作業

JA晴れの国岡山津山統括本部管内の津山東部アグリセンター選果場で柿「西条」の出荷が進んでいます。

出荷は9月末に始まり、スタッフが1つずつ傷や形を確かめて選果機で3等級6サイズに分け、渋抜き用のドライアイスをと箱に詰めて「あわし柿」として出荷します。管内では24戸の農家が約20㌶で栽培。担当者は「今年は出荷量が少なめだが、大きく良質な物が多く食味も良い。優しい甘味を味わって」と話します。
「あわし柿」は10月末まで、「つるし柿」用の出荷が10月中旬から11月中旬まで、「づくし柿」が9月末から11月末までの出荷を予定しています。岡山、広島、大阪の各市場へ、合わせて80㌧の出荷し、2,000万円の販売高を見込んでいます。

 

 

真庭市でも柿「西条」の出荷が始まりました。
同市は「西条」が出来る北限と言われ、研究会時代から40年近い歴史のある産地で現在10戸が栽培します。朝晩と1年を通して寒暖差が大きく、糖分が蓄積することでおいしい「西条」に仕上がります。

 

収穫を喜ぶ矢谷さん

 

久世西条柿生鮮組合では炭酸ガスを使って渋を抜き、「あわし柿」として出荷します。脱酸素剤を封入するため、鮮度が長持ちするとして市場からだけでなく、消費者からも高い人気を誇ります。
1㌶で500本の「西条」を栽培する矢谷知仁さんは就農14年目。9月下旬から収穫を始め、11月上旬からは「あんぽ柿」に、12月に入ってからは「干柿」に加工します。20を超える糖度で、上品な甘さときめ細やかな果肉が特徴の西条は「干し柿」にしても評価が高く、全国から問い合わせが入ります。
せん定、間引き、摘果と1年中手入れを欠かさないという矢谷さんは「日常にある食べ物である柿だが、手をかけ突き詰めて栽培し、クオリティーを上げることがおもしろい。毎年変わらずいい物を作るのが生産者の課題」と話します。「現在、柿の木を植えた世代の2代目が新しい世代として頑張り、産地が盛り上がっている。先代に負けないよう大きく、おいしい柿を作っていきたい」と意気込みます。同組合では昨年から統括本部だよりなどを通じて生産者を募集したほか、メディアを利用して産地をPR。さらなる面積拡大や担い手確保につなげていきます。

 

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