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サイズも収入もジャンボに/久米ジャンボピーマン部会
ジャンボピーマンを手に栽培を呼びかける土居さん
「サイズも収入もジャンボに」。JA 晴れの国岡山・久米ジャンボピーマン部会の土居治部会長は、ジャンボピーマンの魅力に心を奪われました。重さ、大きさは普通のピーマンの3倍。単価は4倍近い高値で取引されます。肉厚ジューシーで独特の苦みが少なく「ピーマンが嫌いな子どもが食べてくれる」のが誇りです。「まず一度食べてみてほしい」と新規栽培を呼び掛けます。
会社を早期退職して農業を始めようと思案していた時、近くの農家から地域特産のジャンボピーマンの栽培を誘われました。水田転作で導入し、設備投資が少ないのも始めやすかったことも一因です。長期間にわたって収穫でき、手を入れるだけ収量が増えるのがやりがいになりました。今では5㌃で300本と部会で最大規模の生産を手掛けます。
品質を重視する生産者が多い中、土居部会長は収量増にも傾注します。市場やJAから「少しでもいいから出してほしい」との期待に応えるためです。実の重みで枝が折れないよう1本ずつ支柱に誘引し、木の負担を軽減。大きさを見極めて収穫し、木1本当り100個が目標です。
今年は7月上旬から出し、1個90円以上の市況がつきました。一番大きい2L規格(重さ150㌘以上、長さ15㌢以上)が順調に育ち、大きいものでは20㌢を超えます。盆明けから9月上旬までピークを迎え、11月上旬までの長期出荷を見据えます。
最近ではサルやイノシシの食害にも遭いにくいとして認知され始めました。
土居部会長は「作っても食べても魅力のある作物として生産拡大を進めたい」と話します。