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空調服で熱中症防げ!/阿新トマト部会
気温40度近いハウス内で空調服を着て作業する橋本部会長
JA晴れの国岡山阿新トマト部会は、ハウス内での熱中症対策の一環で空調服の導入に取り組んでいます。JAが5年ほど前から組合員に勧め、効果を実証。同部会が導入費用を半額助成し、今は部会員40人全てが着用します。夏の収穫や肥培管理の体力負担を軽減し、身も心も涼しく、人も産地も元気なトマト作りにつなげます。
同部会はJAや関係機関と連携し、農業生産工程管理(GAP)を実践しています。定期的な講習会や巡回などを通じて熱中症予防も呼び掛けます。真夏のハウス作業は、気温40度を超える過酷な環境に、収穫の繁忙期も重なり、体調を崩す生産者が後を絶ちません。
高齢化する産地の維持には生産者の健康が第一との考えから、「安全な作業で生産者一人ひとりの命を守ろう」と、部会で導入を後押ししました。
空調服は、左右の腰に搭載した扇風機2基が風を生み、体の表面から発生する熱気を外へ逃がします。「汗の量が半減し、体力の消耗が少ない。体感で5度くらい下がっている」と好評です。
先駆けて導入し、普及の模範となった橋本澄男部会長は、朝から晩まで25㌃5500本の作業をこなし、今では空調服が欠かせないアイテムとなりました。「1年でも2年でも長く農業を続けてもらえるよう、トマトにとどまらず他の農家にも勧めたい」と効果を実感します。