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「里海野菜」で持続可能な農業へ/矢掛町

「里海キャベツ」の収穫

JA晴れの国岡山は、瀬戸内海でとれたカキの殻を土作りに有効利用して生産する「里海野菜」の取り組みを広げています。JAグループ岡山が進めている、地域循環型農業「瀬戸内かきがらアグリ事業」の中で展開し、キュウリ、タマネギ、エンダイブ、キャベツなどに拡大中です。生産部会での導入や、地域で新たな生産者を募って産地化を目指すなど、県内各地の実情に合わせて普及推進しています。
矢掛町の矢掛アグリセンターは、タマネギ、キャベツで取り組みます。町も水田活用交付金で作付けを後押し。JA全農おかやまと契約し、加工業務用で出荷する体制を整えました。大型物流容器「鉄コンテナ」で荷受けすることで農家の作業負担を減らします。
今年度はタマネギ665㌃、キャベツ246㌃を栽培しました。担当者は「野菜は米と比べて収益性が高く業者からの引き合いも強い。環境保全にも貢献できる点をアピールし、持続可能な農業の実現に向け、水田活用を含め戦略的に推進したい」と話します。
矢掛町で水田18㌶を担う矢神毎戸営農組合は、「里海米」と「里海野菜」のどちらも取り入れ、持続可能な地域づくりに知恵を絞ります。米での実証を踏まえ、数年前からタマネギ、キャベツの栽培で、カキ殻を加工した土壌改良材を土壌診断に基づいて施用しています。
同組合の髙月周次郎組合長は「里海米で田んぼの生態系が改善し、稲の根張り、倒伏軽減の効果が見えるようになった。野菜でもカキ殻に含まれるミネラルやカルシウムが食味に良い影響を与えているのではないか」と実感。「農家の環境保全に対する努力を消費者にも理解してもらうことが適正な価格を形成することになり、ひいては国消国産、地域を守ることにつながる」と期待します。

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